校務のDXを実現し勤務時間の短縮から学校の働き方改革を実現することを目指しています。
GIGAスクール構想を通じて導入された機器・サービスを校務のDXに活用し、
新たなシステム導入がなくとも、既存の汎用クラウドシステムから
校務の効率化が図れることを実証します。
01
配布物をクラウド化
いままでプリント配布していた学級通信、学年便りを、Classroomを使用して送付することにしました。印刷物が削減されることにより印刷コストが削減され、印刷や配布の時間がなくなったことにより子どもたちとの時間も増やすことができました。また保護者に渡し忘れもなくなったことによって再配布の必要もなくなり、保護者の学校・子どもへの理解も向上しました。
- 使用したICT
- Classroom
学級通信や学年便り、献立表をClassroomにて配信。ペーパーレス化により、経費削減をはかれた。
02
教員間での連絡・連携で
スムーズ化
チームやグループで業務を行う際、教員同士で話し合いたいときお互いの空き時間がなかなか合わず、スムーズにコンタクトを取り合うことが困難でした。Google チャットを使用することにより、いつでもどこでもチャット機能を用いて連携をとれるようになり、伝え忘れなく確実にやり取りができるようになったため、業務の効率があがり、教員間でのコミュニケーションも活発になりました。
- 使用したICT
- Google チャット
業務にあたって少し確認したい時や連絡を取り合いたい時に使用した。
03
教員間での情報共有
教員が各々保有している教材をGoogle ドライブ上にアップロードし、チャットでリンクを共有することによって、教材準備にかかる時間の短縮につながりました。また、生徒の情報を共有することで、アレルギー情報や学習状況などの留意点の共通認識を即座に行うことができるようになりました。
- 使用したICT
- Google ドライブ
Google チャット
授業で使用したスプレッドシートやスライドをGoogle ドライブ上に保存し、だれでも使用できるようにして時間短縮をはかった。
04
学校と保護者間の
連絡のデジタル化
欠席、遅刻等の連絡や健康観察を電話連絡からGoogle Formsに変更することで、事務職員の負担軽減および時間短縮につながりました。また、行事や教育に関するアンケートをとる際、WEBアンケートを導入することによって、保護者との情報共有が確実となり、集計等の負担も軽減され、業務時間が短縮されました。
- 使用したICT
- Google Forms
欠席連絡は電話連絡をやめGoogle Formsで管理することにより、管理を簡素化することが可能となった。
05
共同編集機能の活用
学級通信や会議資料などの配布物を共同編集・作成することが可能となりました。資料等を複数人で同時作成できるため、各教員が自分のペースでそれぞれの作業分担を進めることができ、時間を有効活用できるようになりました。また、会議資料をPC上で閲覧できるため、ペーパーレス化にもつながりました。
- 使用したICT
- Google ドキュメント
定期的に発行する通信や会議資料を自分のペースで作成できるようになった。
06
会議等のペーパーレス化
出退勤システムを導入したことで、効率の良い管理ができるようになりました。また、会議資料や生徒や保護者とのやり取りをデジタル化したことにより、ペーパーレス化が進み、職員室の机の上は整頓されて、スッキリした状態を保つことができるようになりました。そのため、自分の机でなくても、パソコン一つあれば作業を進めることができるようになり、作業の効率化にもつながりました。
- 使用したICT
- Google スプレッドシート
Google ドライブ など
ペーパーレス化が進むことで、効率よく作業ができるようになった。
現場の声
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図書館・体育館・PC教室などの施設予約は、スプレッドシートを用いていつでも予約・確認ができるようになり、教育相談・インターネット接続確認・個別懇談の日程調整など保護者に対して行うアンケートもGoogle Formsを用いて行うようになりました。パソコンで簡単に管理できるようになり、以前に比べて時間・労力を使わなくて済むようになりました。
A先生
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月暦・日報などは、教員の入力の順番待ちなく、クラウド上で各教員が同時に時間のある時に入力し、事前に目をとおしておくことができるようになりました。ちょっとした連絡にはチャットを用いて職務が滞ることがないようにし、記録も残っているので伝え漏れも防げています。
N先生
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常に机の上には書類が乗っている状態でしたが、パソコンでできる職務が増えたことにより、書類が減り、机上がスッキリ、そして気持ちもより余裕を持てるようになりました。また、子どもたちに対して片付けのお手本にもなっているのではないかと思います。
M先生
導入の成果
校務分掌や情報のやり取りをデジタル化しクラウド上で共有することにより、校務文書の作成・回覧に要する時間を短縮し、教員間の情報共有・決裁手続きの効率化を図ることができました。また、保護者からの欠席連絡や学年便りなどの発信もデジタル化したことにより、情報伝達の確実性を向上させるとともに、情報活用の利便性を向上させることができました。
このように、DX化をはかることによって校務分掌が効率化されたと同時に時間外勤務時間も短縮され、教員の事務作業に対する負担感も減少しました。そして、時間短縮がはかれた分、心に余裕を持つことができ、子どもたちとかかわる時間を増やすことにつながりました。
信州大学教育学部では、下図のように臨床的実践力と
実践的ICT活用指導力を兼ね備えた教員の育成を 目指して様々な取り組みを行っています。動画コーナー
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令和5年度「長野県教員の働き方改革フォーラム」
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校務DX化の取り組み
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令和4年度「学校の働き方改革&校務のDXフォーラム」
※本事業は、文部科学省の令和4年度次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業及び、令和5年度教員研修の高度化に資するモデル開発事業の委託を受けて実施されました。