学び通信とは? 信州大学教育学部では、地域のみなさまに向けて、「学校教育の現在」をお伝えするためのメディアとしてこの通信を発行します。次のような特徴があります。 • 信州大学教育学部に所属する教育の専門家の立場から、「学校教育の現在」をわかりやすく解説します。長野県内特有の情報も盛り込み、地域のみなさまに情報提供したいと思います。 • ご自由に印刷配布していただいてかまいません。生徒、教員、保護者等、地域のみなさまとの情報共有にお使いください。 • 「学び通信」からの引用であることを明示していただければ、ご自由に転載してご利用いただけます。たとえば、学年通信・学校通信等の文面としてご利用いただいてもかまいません。テキスト情報は以下のURLからダウンロードしていただけます。 「信州大学学びセンター」で検索 https://cril-shinshu-u.info/archives/product/learning-newsletters 信州大学教育学部の入試情報 令和9年度一般選抜(前期日程)導入予定の「総合問題」については裏面で解説します。 信州大学では、受験に関する情報を「信州大学入試情報ポータル」にまとめています。 https://www.shinshu-u.ac.jp/ad_portal/ (「信州大学入試情報ポータル」で検索)  また、信州大学教育学部では、過去の入試情報を以下のウェブサイトで公開しています。 https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/prospective/kako/ (「信州大学教育学部過去問」で検索) 過去の入試問題の他、一般選抜(前期日程)で行われる集団面接について、過去の実績を文書及び動画(YouTubeチャンネル)で公開しています。 受験を検討している方、その関係者の方は、ぜひご覧ください。 その他、信州大学教育学部に関する情報は、信州大学教育学部ウェブサイトをご覧ください! 一般選抜(前期日程)において「総合問題」を導入します―その対策方法 信州大学教育学部では、令和9年度(令和9年2月実施)入学試験一般選抜(前期日程)において総合問題を導入します。受験生にとっては大きな制度変更であり、不安を持つ方がいらっしゃるかもしれません。今回は、総合問題についてご案内した上で、勉強法についてご紹介します。 まず、総合問題の内容ですが、サンプル問題をホームページにおいて公開しています。ぜひ一度、ご覧いただければと思います。こちらでイメージをお持ちください。 令和9年度一般選抜(前期日程)教育学部「総合問題」のサンプル問題の公表について https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/news/entrance/9-2.php (「信州大学教育学部」で検索、「お知らせ」からもご覧いただけます) さて、受験生がもっとも気になることは「どのように勉強すればよいのか」だと思います。この点について大学教員の立場から回答したいと思います。なお、以下に述べることは信州大学教育学部を代表する見解ではなく、私個人の分析であることにご注意ください。 対策のポイントは「教科の勉強+問題の独自性への対応」です。総合問題は特殊であると思われがちですが、考えてみれば、大学入学共通テストはマークシート形式ですし、各大学の試験も独自性はかなりあります。総合問題は特殊に見えて、ベースである「教科の勉強」は同じです。その上で、総合問題の独自性に対応する練習を加えていただくとよいと思います。 教科の勉強は、普段の方法通りでかまわないと思います。共通テストや他大学の入試対策と変わらず、同様に対策していただければと思います。 一方で、問題の独自性への対応は必要です。早めに準備したい方は今から、他大学等と併願の方は共通テスト後でもよいと思いますが、以下の2つの練習を行っていただければと思います。 一つは、正確に読むことです。図やグラフの読み取りも含みます。楽しむための読書には独自の解釈があってもよいと思いますが、学校現場や学術場面において文章は情報を正しく伝える道具です。 一つの訓練方法は要約だと思います。まとまった文章を100文字、200文字等で、どんな文字数を提示されても要約できるように練習しましょう。実際に書いてみて、まわりの人に評価を受け、自分の解釈のズレを把握してください。AIを使ってもよいでしょう。AIを使う際には各社の取り扱いルールにご注意ください。 もう一つは、他者に伝わる文章を書くことです。感想文ではありません。主張(「○○である」)と根拠(「なぜなら○○だから」)が求められます。また、主張の限界(「ただし○○の場合には難しい」)、別の可能性(「○○の場合には○○である」)等により議論を深めることもできます。読むことの対策と同様に、実際に文章を書いて、他者やAIに評価してもらうことをお勧めします。 さて、勉強のための題材ですが、他大学の過去問題(本文が公開されていないことがあります)や総合問題対策の出版物がよいと思います。小論文でも課題が類似しているのでよいと思います。あるいは、新書等の一般向け出版物を題材にしてもよいでしょう。 繰り返しになりますが、総合問題は特殊であると思われがちですが「教科の勉強+問題の独自性への対応」という意味では同じです。教科の勉強をベースにして、一般の教科の試験と同じように、独自性への対応を重ねていただければと思います。加えて、総合問題のために養った読解力や記述力は、そのまま大学や仕事で求められる力でもあります。努力が無駄になることはありません。みなさまの受験をお待ちしています。 (信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター 島田英昭)