3.272023
第28回「教育DXお悩み相談室」メールマガジン
◇◆—————————-
「教育DXお悩み相談室」メールマガジン Vol.28
※本メールは,「教育DXお悩み相談室」からお申し込み
いただいた皆様に配信させていただいております。
——————————
はじめに
愛知県で,小中高生が年間3日程度,平日に休みを取れ
る制度がはじまったようです。有給休暇みたいなもので
すね。
https://www.nikkei.com/article
いずれこのような時代が来るとは思っていたのですが,
意外に早く来たなと思い,ツイッターでつぶやいてしま
いました。家庭環境もいろいろありますし,学びの場は
学校だけではないですからね。
https://twitter.com/shimadahid
そして,こうなると問題になるのが,休んだ分の授業
をどうするの?という問題です。まさか,先生が補講し
てあげるなんてできないでしょう。ICTの出番だと思いま
す。授業をビデオ撮影とか,動画サイトで自習とか。学
習が個別化すれば,そもそも補講を考える必要もないか
もしれませんね。友だち同士で教え合ってもいいですし。
社会の変化に合わせた学びの場を考える,エキサイテ
ィングな時代ですね!
(島田@学びセンター長)
1.長野県ICT教育推進センターより
長野県ICT教育推進センターでは,信州大学教育学部附
属次世代型学び研究開発センターと希望する市町村教育
委員会と連携し,本年度4回目の「GIGAスクールオンラ
イン研修in上田市」を2月6日(月)に開催しました。
「クラウドを用いた共同編集や対話で,考えが深まる
授業」をテーマとし,小・中学校二つの授業を公開しま
した。小学校の公開は,上田市立東小学校から,クラウ
ド上でクイズの順番やヒントを一緒に考え,伝え合う1年
生国語の授業を配信しました。
中学の公開は,上田市立塩田中学校から,クラウドを
用いて立場の違う相手の意見を共有し,自分の考えの変
化やその根拠を考える,2年生道徳の授業を配信しました。
どちらの授業も教室全体の雰囲気と個人の追究,発言,
児童生徒の端末の画面を360度カメラ2台とブレイクアウ
トセッションを組み合わせて配信し,参加者が見たい児
童生徒の姿を選択できるよう工夫し,好評でした。
オンラインでの授業参観後には,公開学校の取組紹介
に加え,信州大学教育学部の東原義訓特任教授より,現
場の先生向けに「公開した授業とクラウドを用いた授業
づくり」について「発表・対話・情報交換の差異」や
「これから求められるクラウドを用いた授業モデル」な
ど,指導・助言をいただきました。
【参加者の声】
・東原先生のお話の中で,午前の授業の具体的な姿を取
り上げながら,解説頂いたので,とてもわかりやすかっ
たです。ICTの活用の実態については,具体的な数値を
根拠に,教師側の視点と子どもたちの意識の違いについ
て触れていただくことがあり,確かにその通りだと思
いました。本校でも,そこが一致してくるといいなと思
いました。
・東原先生の,複雑さや不確実さに適応し,よりよい未
来の想像に向けた改革をもたらすコンピテンシー「対立
やジレンマに対処する力」とウクライナの戦争に重なる
というお話はとてもリアルに胸に迫ってきました。情報
の収集と様々な見方,考え方を比較・分類することを一
定時間内に行うには,瞬時に情報処理のできる端末の
利活用技能が不可欠であり,求められると思いました。
VUCAの中で学校も教師も授業も変革を求められている
ことを感じました。有意義な研修になりました。
本年度は,北信(千曲市教育委員会+屋代高等学校附
属中学校)・中信(安曇野市教育委員会)・南信(天龍
村教育委員会,飯田市教育委員会)・東信(上田市教育
委員会)と4回開催いたしました。来年度も信州大学教
育学部附属次世代型学び研究開発センターと希望する市
町村教育委員会と連携し,授業を配信できるよう工夫し
ていく予定です。
加えて,『クラウドによる同時共同編集 学びの充実
実践編』として,クラウドを活用した授業モデルの実践
事例を16本公開いたしました。ご活用頂ければ幸いです。
<https://www.pref.nagano.lg.jp
詳しくは,長野県ICT教育推進センターの最新情報と合わ
せてご覧ください。
長野県ICT教育推進センターHP
https://www.pref.nagano.lg.jp/
(学びの改革支援課)
2.GIGAスクール県内ポータルより
・長野県GIGAスクールポータルサイトに,校務の情報化
Webサイトが掲載されました。
ぜひご活用ください。
https://cril-shinshu-u.info/gi
・伊那市ICT活用教育実践事例集の最新号では,ICT Con
ference2022 in INA 特別講演 日本の未来を変える「S
TEAM教育」と題し,他国のSTEAM教育の現状や今後の可能
性について語っていただきました。こちらもどうぞご覧
ください。
https://cril-shinshu-u.info/gi
(森下@学びセンター)
3.附属次世代型学び研究開発センターより
・2月12日に第19回 JEES教育セミナーが開催されました。
特定非営利活動法人 全国初等教育研究会(JEES)と学び
センターとの共催で,図書館2階でセミナーを開催しまし
た。当日は,会場に50名程度,オンラインでの配信では
500名ほどの参加となりました。
GIGAスクール環境の整備から2年が経ち,全国各地で様
々な活用の工夫がされるようになってきました。今回の
セミナーでは,若手とベテランの先生方にご登壇いただ
き,GIGAスクール環境での授業事例や学級経営について
お話いただきました。
はじめに,若手の先生方から「低学年におけるGIGA端
末の導入時や活用の始まりにおける実践」(静岡市立小
学校),「基礎基本定着の学習習慣とGIGA端末の活用実
践」(札幌市立小学校),「GIGA端末を活用した問題解
決的な実践」(世田谷区立小学校)についてそれぞれ実
践について発表いただきました。
その後,文部科学省研究開発学校としてGIGAスクール
構想を先進的に取り組んでいる愛知県春日井市の中学校
のベテラン教諭から「中学校実践から見た小学校や小学
校若手教師への期待」についてお話しいただきました。
「低学年から中学校までの段階で話が聞けて,どのよう
に取り組んでいけばいいかよくわかった」などの感想を
いただくことができました。
・教員養成カリキュラムの新必修ICT教育科目について,
信州大学教育学部で実際に行われている授業で使用する
ワークシートのテンプレートが公開されました。大学教
員の皆様が新科目に対応した授業を検討する一助として,
ぜひご活用ください。
http://bit.ly/3YTBu5k
・本学では,教育実習でICTを活用した授業が必修となっ
ています。GIGAスクール構想が始まり,教育実習専用ア
カウントも配布され,学生たちは実習でICT活用授業に取
り組んでいます。
本書は,附属長野小学校・長野中学校・松本小学校・松
本中学校・附属特別支援学校の先生方を中心に,先生方
と実習生が取り組んだICT活用授業についてご執筆いただ
きました。今後は教育実習の教科書として,学生たちが
本書を参考に授業づくりをしていきます。
学びセンター特任教授の堀田龍也先生が監修していただ
きました。
『ICTを使いこなせる教員養成講座 1人1台端末とクラウ
ド環境で授業できるようになるために』
信州大学教育学部附属学校園(著),信州大学教育学部
附属次世代型学び研究開発センター(編著),堀田龍也
(監修),株式会社さくら社,978-4908983641
(佐藤@学びセンター)
4.国や文科省の動きから
令和4年度末を迎え,文部科学省が進めてきた審議・検
討・調査研究等の成果物が公表され始めています。すで
に閲覧可能なもの,近日中に公開予定のものをいくつか
紹介します。これらを読み込み,GIGAスクール構想の着
実な実現に向けて次年度の取り組みが各所でスタートし
ようとしています。
● 次期教育振興基本計画について(答申)
https://www.mext.go.jp/b_menu/
● GIGAスクール構想の下での校務DXについて~教職員の
働きやすさと教育活動の一層の高度化を目指して~
https://www.mext.go.jp/b_menu/
● 教育データの利活用に係る留意事項
https://www.mext.go.jp/a_menu/
●SINET導入・運用・活用に関するガイドブック、パンフ
レット
近日中に公開予定
このほか,デジタル教科書,遠隔教育など,続々と成果
物が公開されていきます。
(東原@学びセンター)
——————————
「教育DXお悩み相談室 メールマガジン」
発行 長野県ICT教育推進センター・信大附属次世代型学び研究開発セ
メルマガ登録・停止・変更 https://cril-shinshu-u.info/me
その他お問い合わせ https://cril-shinshu-u.info/co
長野県GIGAスクールポータルサイト https://cril-shinshu-u.info/gi
More from my site
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。