5.102022
第22回「教育DXお悩み相談室」メールマガジン
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「教育DXお悩み相談室」メールマガジン Vol.22
※本メールは,「教育DXお悩み相談室」からお申し込み
いただいた皆様に配信させていただいております。
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はじめに
本学では大学で公認心理師養成のカリキュラムを持っ
ていますが,僕はそこで「産業・組織心理学」という授
業を担当しています。この中の一つの話題は人事なんで
すが,どの企業も採用には本当に苦労しているようです
ね。そして,ご存じの通り,学校教員も例外ではないわ
けです。
細かい理由は省略しますが,日本では若手の雇用需要
が大きいという特徴があります。若手不足の現在,大企
業では,転勤無し,テレワークOKといった若者に魅力あ
る雇用形態を提示して,なんとか若者を確保しようと努
力しています。そして,このような企業と若手を取り合
うのが学校教員です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが,転勤無し
やテレワークを実現しているのは,実はICT活用なんです
よね。学習のICT化は業務のICT化にも繋がります。GIGA
スクール構想をきっかけにして,業務をICT化して効率化
し,働き方改革を実現し,若者に魅力ある職場を作るこ
とができれば,と思っています。
なお,前回の相談室の際にもアナウンスしましたが,
本相談室はいったん休止したいと思います。また別の形
で情報提供は続けようと思いますが,業務内容の見直し
を常に行い,通常の業務負荷内で効果を最大にするよう
な取り組みを行っていきたいと思います。本メーリング
リストは停止せずに,何らかの形で残していこうと思い
ます。よろしければ,このまま登録しておいてください。
(島田@学びセンター)
1.前回のお悩み相談室の様子
教育DXお悩み相談室第12回目は,信州大学教育学部附
属松本小学校の織田裕二先生,田中俊太先生より話題提
供いただきました。附属松本小では多面的にICTを活用し,
大胆なDX化を進められていました。例えば,体調の連絡
を電話からクラウドに移行したり,保護者向けのお便り
をクラスルームで配布したりされています。また,Slack
を導入して公務の連絡を行ったり,学級便りの決済をSla
ck上で行ったり,ICT活用チャンネルを立てて教員間で活
用アイデアを共有したりと様々に活用されていました。
学校生活では,高学年の連絡帳を廃止し,クラスルーム
に置き換え保護者も閲覧できるように工夫されています。
これら実践により,体感的に仕事の負担感が減ってきて
いるともおっしゃっていました。附属松本小のような子
供と大人の双方にメリットがあるDX化が,これから強く
求められていくと思われます。
(小倉@学びセンター)
2.長野県ICT教育推進センターより
長野県教育委員会では,千曲市教育委員会,信州大学
教育学部附属次世代型学び研究開発センターと協力し,
オンラインでの「授業公開,研修会」を5月23日(月)に
計画いたしました。
無料・申込み不要で開催ですので,多くの皆様の参加を
お待ちしております。
https://www.pref.nagano.lg.jp/
次にご紹介するのは,県教育委員会がICT教育に関わる,
情報交換の場を提供する企画についてです。こちらも信
州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センターと協
力して行っているMakers事業のスピンオフとなっており
ます。
あくまでも,プレOPEN,試行段階ですがこちらも,興味
があれば参加をご検討いただければ幸いです。
開催期日:5月17日(火)17:30~19:00 Makersカフェスタイル
参加無料:途中入室,退室OK
Zoom ID:830 0776 1614(pass:Makers)
(学びの改革支援課)
3.GIGAスクール県内ポータルより
・学びセンターでは,GIGAスクール長野県ポータルサイ
トを運営し,長野県内自治体のGIGAスクールに関わる情
報などを随時紹介しています。また,皆様からのGIGAス
クールやICT活用教育に関する情報をお待ちしていますの
でお気軽にお寄せください。
「GIGAスクール長野県ポータルサイト」
https://cril-shinshu-u.info/gi
・伊那市のICT活用教育の推進は,市長主導による「新産
業技術推進協議会」の教育部会が2017年に提起した「学
校教育の情報化ビジョン2017」が端緒となっています。
これを受けて,2018年から3年間にわたり取り組みが行わ
れ主要なICT機器が市内に整備されていきました。2020年
からは「伊那市学校教育情報化委員会」が協議会を引き
継いだ形で「ビジョン2021」を示し,現在は2021年から
の3年間の取り組みが行われています。伊那市の取り組み
をご紹介いただきましたのでどうぞご覧ください。
https://cril-shinshu-u.info/gi
(森下@学びセンター)
4.附属次世代型学び研究開発センターより
・第4期ジュニアドクター育成塾受講生募集中
学びセンターでは,小学校5年生から中学校3年生までを
対象に,月2回程度の講座を実施する信州大学ジュニアド
クター育成塾事業を展開しております。
受講料,教材費ともに無料。通信環境が難しいご家庭に
は,ノートPC,Wi-Fiルータも貸し出します。
応募期間 2022年 5 月 6 日(金)~ 6 月 3 日(金)
詳しくはこちら:https://cril-shinshu-u
・今までの教育DXお悩み相談室会をYouTube限定公開にて
配信しておりますのでご覧ください。
https://youtube.com/playlist?l
(佐藤@学びセンター)
5.ご参加の皆さんの声から
・様々な場面でDXされていることがわかりました。まず
はやってみるということで,織田先生が活用させる環境
づくりをされているのだと感じました。また保護者の理
解に向けて懇談会での活用や配布物の工夫などされてい
るが,非常に参考になりました。ありがとうございまし
た。
・現場から離れている間にここまでDX化が進んでいる
ことに驚きました。昨年度,東信教育事務所も課会資料
をPDFにしたり,私が訪問した小学校でも授業研究会
にPCを持ち込んでいました。
DX化を推し進めることで,先生方の負担感が減ってい
くといいなと思いました。
・とても素晴らしいと思う反面,学校独自で進めてよい
ものか判断が難しい面もあります。校内のミニ研修は情
報主任として進めていかなくてはならないなと改めて思
いました。とても勉強になりました。ありがとうござい
ました。取り組みの紹介もとてもありがたいですが,体
験型の実践(今回でしたら,グーグルクラスルームをみ
んなでやってみるとか)もやっていただけると,ぐっと
身近になると思いました。
・織田先生や田中先生を中心に,校内の先生たちを巻き
込みながら学校全体で進めている点が大変参考になりま
した。「相談会」という名前を本校でも使っていこうと
思いました。
・GIGAの良さを感じました。保護者の方々が対応できる
ことや,今後保護者世代の方々が携帯を活用してきたのが
当たり前になる中で,紙から電子媒体にすることは非常
に有効かつ効率的だと感じました。また休み時間や朝の
活動の子供達の活用を見ることができ,授業内で端末を
円滑に活用できるようにするには,授業外での活用が非
常に重要になると感じました。
本日も貴重な学びをありがとうございます。
・織田先生を始めとする附属松本小のDX推進は,係活動
にしてもハイブリッド授業にしても職員研修にしても「
本質的」であると感じました。滝沢先生が指摘していた
ように,「研修」とするとハードルの高さを感じるが,
キャッチーなチラシで「お悩み相談会」とすると,「ち
ょっとやってみようかしら」となるし,敷居が低くてと
てもいいなと感じました。ちょっとした言葉のチョイス
ではありますがDXの推進につながってくると思います。
子どもは食いつきがいいし,吸収もはやく柔軟で創造的
ですが,いかにして先生たちを惹き付けるかが自分の課
題です。
4年⇒5年「ルールから目指す姿へ」という取り組み
も同様に,子どもたちの実態を的確にとらえ,子どもの
願いを尊重し,子どもの言葉で設定していて素晴らしい
と思いました。着実な活用や有効な活動に生きてくると
思います。
自分の体感として,子どもたちは自分たちで「共同編
集」「チャットによるコミュニケーション」「印刷でき
る」などの「手段」を習得すると,(特に係活動は)爆
発的に活発になって,創造性豊かに取り組むようになり
ました。織田先生のクラスの掲示物や休み時間の姿とか
なり重なるところを感じて嬉しく思いました。
チャットにも書きましたが,本校は未だに欠席連絡を
電話で行い,度々の欠席連絡form移行提案に難色を示さ
れて頓挫している状態です。どのように移行(段階的?
併用?全校すべて集約?学年別?学期別?)など色々聞
きたいので,またどこかのタイミングで情報共有できた
ら嬉しいです。
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「教育DXお悩み相談室 メールマガジン」
発行 長野県ICT教育推進センター・信大附属次世代型学び研究開発セ
メルマガ登録・停止・変更 https://cril-shinshu-u.info/me
その他お問い合わせ https://cril-shinshu-u.info/co
長野県GIGAスクールポータルサイト https://cril-shinshu-u.info/gi
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