教員養成における
新必修 ICT 教育科目の授業事例集
GIGA 時代に対応した教職課程の新たな必修科目
「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」の授業事例と実践テンプレート集
GIGA 時代に求められる教員養成のあり方とは？
GIGA スクール構想で 1 人 1 台端末を前提とした学校の環境において授業を行える教員の輩出が必要になり、2022 年度から、教職課程の認定基準として「情報通信技術を活用した教育に関する理論及び方法」が新設され、全ての教員養成大学および教員免許を取得するために必修化されました。
新設された科目では、「情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進の在り方及び児童及び生徒に情報活用能力（情報モラルを含む）を育成するための指導法に関する基礎的な知識・技能を身に付ける」ことが文部科学省により示されています。
本サイトでは、信州大学で実際に行われている 3 つの領域に沿った授業事例と授業で使用するワークシートのテンプレートを掲載しています。大学教員の皆様が新科目に対応した授業を検討する一助となれば幸いです。
信州大学におけるカリキュラム
【実践的な知の体系である「臨床の知」の学習】と【 GIGA スクールに対応した実践的ICT活用指導力の体系的な育成】をカリキュラムマップの２本の柱とし、「令和の日本型学校教育」を担う資質・能力を備え、学び続けることができる教員の育成に取り組んでいます。
本サイトでは、新必修科目の内容が色濃く反映されている「コンピュータ利用教育」（2年次）で行っている授業実践について紹介します。
【 テーマ1 】 情報通信技術の活用の意義と理論
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善のための情報端末の活用の意義を学習します。
【 テーマ2 】 情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進
目指す資質・能力や子どもの学習場面に応じて、指導時に情報通信技術を効果的に活用するための基礎的な内容を学習します。
【 テーマ3 】 児童生徒に情報活用能力を育成するための指導法
各教科で情報活用能力を育成するための指導法を学習します。
信州大学教育学部 教授
村松 浩幸
GIGA スクール構想による 1 人 1 台端末の意義とは
文部科学省が発表した「令和の日本型学校教育」の中では、資質・能力の育成を目指し「主体的・対話的で深い学び」による授業改善が重要視されています。
この実現に向けて重要なツールとなるのが、 GIGA スクール構想による 1 人 1 台端末です。受講者には、これらの教育施策が授業の背景にあることを意識させつつ、教職課程の講義段階から ICT の活用に慣れさせることで、1 人 1 台端末を用いた授業実践力を育成することが大切です。
具体的には Google Workspace for Education のアプリケーションや蓄積されたデータを活用した個別最適な学びの実現、Google ドキュメントや Google スライド等のアプリケーションを活用した共同編集による協働的な学びの促進があげられます。このようにクラウド活用を日常化することで ICT を文房具として定着させ、その便利さや大切さを感じさせることが有効です。そして、教育者の視点で、これからの時代を生きる子どもたちに必要な「主体的・対話的で深い学び」のイメージをもたせることが重要です。
監修
信州大学 教育学部・教授 村松浩幸
信州大学 教育学部・准教授 佐藤和紀
信州大学 教育学部・准教授 森下孟
信州大学 教育学部・助教 小倉光明
執筆
信州大学 教育学部・教授 齊藤忠彦
信州大学 教育学部・教授 茅野公穂
信州大学 教育学部・教授 三崎隆
信州大学 教育学部・教授 三野たまき
信州大学 教育学部・教授 渡辺敏明
信州大学 教育学部・准教授 竹下欣宏
信州大学 教育学部・准教授 藤崎聖也
信州大学 教育学部・准教授 宮地弘一郎
信州大学 教育学部・助教 大島賢一
信州大学 教育学部・助教 藤原崇雅
信州大学 教育学部・助教 山本大貴
（５０音順）
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