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第26回「教育DXお悩み相談室」メールマガジン

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「教育DXお悩み相談室」メールマガジン Vol.26
※本メールは,「教育DXお悩み相談室」からお申し込み
いただいた皆様に配信させていただいております。
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はじめに
僕はツイッターが趣味なんですが,ツイッター社の社
員の解雇についてのニュースが多数流れました。アメリ
カと日本では雇用慣行が異なるので,外資と言えども日
本法人で同様に解雇することはおそらく無効でしょう。
とは言え,個人が争うハードルは高いので,次の仕事を
見つけた方が合理的であるという考えもあると思います。
こうして日本特有の終身雇用制が徐々に失われていく
のではないかと僕は見ています。現時点でも,非正規雇
用は守られていませんよね。正規雇用でも会社がなくな
るかもしれません。正規・非正規にかかわらず,人材の
流動性が増して,転職が当たり前の世の中になると思っ
ています。10年単位で先の話だとは思いますが,10歳の
子供が定年になるのは60年後でしょうから,働いている
間に雇用慣行が変化する可能性は十分にあると思います。
そんな世の中で生き抜くためのスキルは何か,そして
学校がそれをどうやって提供するのか,社会全体で考え
る転換点にあると思っています。このような時代背景か
らICTを考える必要があると思います。
(島田@学びセンター長)

1.長野県ICT教育推進センターより
長野県ICT教育推進センターでは,信州大学教育学部附
属次世代型学び研究開発センターと希望する市町村教育
委員会と連携し,本年度3回目のGIGAスクールオンライ
ン研修in天龍・飯田を11月8日(火)に開催し,約200名
の皆さんに参加いただきました。
3回目のテーマは,「学びがつながり、ひろがる、子
供の力を引き出す授業」とし,小学校では,天龍村立天
龍小学校,飯田市立和田小学校,飯田市立上村小学校の
3校で,クラウドを用いて評価し合い,新たな課題を発
見する5・6年生図画工作の授業を配信しました。
中学校では,天龍村立天龍中学校,飯田市立遠山中学
校の2校で,クラウドで表現し合い,子供たちの中で学
びが進む2年生数学の授業を配信しました。
オンラインでの授業参観後には,公開学校の取組紹介
に加え,信州大学教育学部の東原義訓特任教授より,現
場の先生向けに「公開した授業とクラウドを用いた授業
づくり」について「発表・対話・情報交換の差異」や
「これから求められるクラウドを用いた授業モデル」な
ど指導・助言をいただきました。
【参加者の声】
・児童生徒が減少する中で,違う場所にいることを逆手
にとって(情報量の少ない中で)説明・共有・協働して
学んでいく姿をみさせていただきました。
・東原先生の様々なご示唆,言葉で,「共同エージェン
シー」という能力,「対立やジレンマに対処する力」,
そして,「対話的な学びのレベル」等,整理されたお話,
我々にもわかりやすかったです。
本年度最後の4回目は,2月頃を想定し,東信地区で企
画を進めていきます。
詳しくは,長野県ICT教育推進センターの最新情報と合わ
せてご覧ください。

長野県ICT教育推進センターHP
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyogaku/kyoshokuin/shiryo/ict.html
併せて,実践事例もこちらからご覧いただければ幸いです。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyogaku/kyoshokuin/shiryo/ict_douji.html
(現在令和4年度版を指導主事,専門主事が作成中,2~
3月には公開予定)
(学びの改革支援課)

2.GIGAスクール県内ポータルより
・学びセンターでは,GIGAスクール長野県ポータルサイ
トを運営し,長野県内自治体のGIGAスクールに関わる情
報などを随時紹介しています。また,皆様からのGIGAス
クールやICT活用教育に関する情報をお待ちしていますの
でお気軽にお寄せください。
「GIGAスクール長野県ポータルサイト」
https://cril-shinshu-u.info/giga/
・伊那市ICT活用教育実践事例集の最新号では,小学校低
学年 総合的な学習の時間(STEAM教育)で伊那市をもっ
と元気にするにはどうしたら良いかについて考えるため,
学校のみんなにアンケートを行ったり,町のひとにイン
タビューを行ったりしました。伊那市のまちづくりを考
えるために,リニューアルした駒ケ根駅前広場の現在と
過去をGoogleMapのタイムマシーンを使い比較し,友達と
意見を共有し考えあっている様子を紹介しています。こ
ちらもどうぞご覧ください。
https://cril-shinshu-u.info/giga/info/482
(森下@学びセンター)

3.附属次世代型学び研究開発センターより
11月16日(水)に伊那市教育委員会はICT Conferenc
e in INA 2022を開催。学びセンターが後援し,学びセン
ターの谷塚先生と森下先生の2名が指導・助言者として
参加しました。
伊那市教育委員会では,『未来を生き抜く力を育む』
を2022年度のテーマとして掲げ,今年で5回目となる全
国に向けたICT活用教育実践事例の授業公開を含めたカン
ファレンスを開催しました。午前の部では,東部中学校
の理科「物質の姿と状態変化」,伊那東小学校の算数
「円と球」が授業公開されました。授業の模様は現地と
オンラインのハイブリッド形式で公開され,午後の部の
授業研究会を含めて県内外各地から大勢の先生方にご参
加をいただきました。また,授業研究会後は,Barbara
Pool代表取締役・(一社)STEAM JAPAN代表理事の
井上祐巳梨 氏が「日本の未来を変える『STEAM教育』」
をテーマにご講演され,会場の若手教員との積極的な
質疑応答が行われました。午前の授業公開を受けての,
午後の活発な質疑・意見交換はとても刺激的で,伊那市
の先生方の,子ども達に対する指導熱意を強く感じまし
た。
公開授業の概要はGIGAスクール県内ポータルにて紹介
していますので,ぜひご覧ください。
(森下@学びセンター)

4.国や文科省の動きから
文部科学省が発表したR4全国学力・学習状況調査結果
によると,小6・中3が令和3年度までに受けた授業で,I
CT機器を「ほぼ毎日」使用している長野県内の学校の割
合は次の通りでした。

・自分で調べる場面:小学校13.4% 中学校19.8%
・教職員と児童生徒がやりとりする場面:小学校13.7% 中学校16.0%
・自分の考えをまとめ、発表・表現する場面:小学校12.0% 中学校14.4%
・児童生徒同士がやりとりする場面:小学校10.0%  中学校11.8%
・家庭で利用できる:小学校6.6%  中学校8.6%

情報端末が調べ学習から,対話的な学びへとシフトする
ことが期待されますが,上記の結果をみると,その割合
が少ないようです。
毎日活用する児童生徒の割合の向上,特に,児童生徒同
士がやりとりする場面での活用が期待されます。

詳細は,令和4年11月25日の局長通知(4文科初第1664号
をご覧ください。
(東原@学びセンター)

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「教育DXお悩み相談室 メールマガジン」
発行 長野県ICT教育推進センター・信大附属次世代型学び研究開発センター
メルマガ登録・停止・変更 https://cril-shinshu-u.info/merumaga
その他お問い合わせ https://cril-shinshu-u.info/contact
長野県GIGAスクールポータルサイト https://cril-shinshu-u.info/giga/

 

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