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【高校生講座】光る有機結晶の化学

11月23日(日),STEAM高校生講座が教育学部で開催されました。
前半は,ファブラボ長野見学と最終成果発表会の説明が村松浩幸先生からありました。
3Dプリンターやレーザーカッター,カッティングマシンといった様々な機器が紹介されました。
デジタルファブリケーション機材を使った様々な作品を見ることができました。
機材紹介の後,各高校生の探究テーマの進歩報告が行われました。

後半では,信州大学教育学部の伊藤冬樹先生より「光る有機結晶の化学」をテーマにご講義いただきました。
特に,同じ分子構造であっても,結晶の並び方が異なるだけで光る色や性質が全く変わる現象について解説されました。
 
また,研究室の学生からは,ケモメトリクスという,化学データに統計学や数学の知識を応用して解析する分野の紹介がありました。Pythonなどの解析を通じて,目視では見えない結晶化の途中段階が明らかになったことが説明されました。

講義の後には,実験室を見学しました。液体窒素を用いて-100℃まで温度制御できる測定装置やハイパースペクトルカメラなど,最先端の測定機器を見ることができました。
また,実際に溶液の蒸発に伴い結晶の色が青から緑,そして赤へと変化していく様子を観察する実験を見学し,理解を深めました。
   
デジタル技術から高度な化学分析まで,幅広い分野に触れた講座となりました。
伊藤先生,研究室の学生の皆さん,貴重なご講義や実験,ありがとうございました。

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