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【高校生講座】生理学研究がスポーツを面白くする

11月6日(木),STEAM教育高校生講座「生理学研究がスポーツを面白くする~身体ミステリ-の解明とパフォーマンス向上のヒント~」がオンライン(Zoom)で開催され,信州大学繊維学部 吉武康栄先生にご講義いただきました。
吉武先生は、以前工学部で電池材料の研究をされていた工学の知見を活かしつつ,日本を健康立国にしたい」という動機から研究を行っていると説明されました。
本講座では,日本のスポーツにおける競争力向上と,高齢化社会における国民の健康増進 という2つの大きなテーマについて,吉武先生の研究を交えてお話いただきました。

特に,運動不足と加齢が筋力低下や認知機能低下に与える影響が説明され,吉武先生は工学の力を借りた新しいトレーニング手法を開発していると紹介されました。
ゲーム要素を取り入れた運動トレーニングを開発し,これが通常のトレーニングよりも認知機能の改善に効果的であることを説明されました。

後半は,神経生理学に基づいた,スポーツにおける身体ミステリーの解明について紹介がありました。
サッカーのキック動作の予測に関する研究についてお話いただきました。
 

最後に吉武先生は,研究活動の動機について触れ,「社会に貢献する研究」が重宝される時代であるとしつつも,知的好奇心を満たすような基礎研究の重要性をお話され,自分の心に素直に従い,面白いと思ったこと,疑問に思ったことに取組むことの大切さを強調されました。
吉武先生,大変興味深いお話をいただき,ありがとうございました。

 

 

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