HOMEアイコン信州大学教育学部HOME

ブログ

H29成果報告ー福田典子

代表者 福田典子
所 属 教育学系
支援型 実践研究支援 成果支援型
プロジェクト名 循環型地域社会形成への関心を高める中学校家庭科における授業づくり
プロジェクトの取り組みと成果の概要

平成28年度実践研究支援の企画支援部門において本課題の支援を受け,中学校家庭科における消費と環境,伝統文化に関する教材開発および授業研究を行った。

平成29年度は,実践研究支援の成果支援部門において,本課題の支援を受け成果発表を行った。研究成果をまとめるために,共同研究者相互に連絡を取り合い,教材や指導についての確認を行うとともに意見交換を繰り返し,口頭発表準備および論文発表準備のためのデータ整理,図表整理および文献整理等に取り組んだ。

 口頭発表では,主に紬糸の草木染めタッセルの教材開発について原材料の厨芥物等と染色糸の色調の関係や,紬糸の経費や入手方法など多様な意見交換をすることができた。
当初,環境配慮行動の活性化と伝統文化継承への関心は,生徒にとっては異なることと捉えられるのではないかと心配されたが,実践を振り返り重なり合う部分の多いことが明らかとなった。本実践研究により,この点は生徒にも伝わり十分な共有ができたものと推察できる。本研究の範囲では食生活のレシピ考案が厨芥物抽出色素でのタッセル染めよりも有効な傾向は認められた。また環境配慮行動、伝統文化継承のいずれも生徒の日常生活での具体的な変容行動までを示すことは容易ではないことが伺えた。しかしながら,学習後に触れる関連情報への生徒一人一人の意識や対応は異なってくるものと期待できる。今後は対象学年,授業者,授業内容などを統一し,より統制的な授業研究を試みる予定である。

発表・公開済みの
研究成果

【口頭発表】公開済み
福田典子,長谷川美紀,小林里美「環境配慮への行動力と生活文化の継承・創造力を育てる家庭科教育の試み」日本家庭科教育学会 2017年度例会(2017.12.3 東京家政大学)

 

 

 

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

センター開館日

ページ上部へ戻る