10月25日(土)STEAM教育高校生講座が,信州大学工学部で開催されました。
当日は,オープンキャンパス,学園祭がありキャンパスは大変賑わっていました。
講義は,信州大学工学部アクア・リジェネレーション機構の是津信行先生,信州大学工学部航空宇宙システム研究拠点の冨田孝幸先生にご講義いただきました。
午前の講座では,「自動車の歴史と未来,電動化を支える電池」について,是津先生に講義いただきました。
講義では,日常生活に欠かせない電池の以外な性質から,自動車の電動化の歴史と戦略,そして夢の技術である空飛ぶ車が抱えるエネルギーの課題まで,幅広い教養について解説されました。

また,講座の後に研究施設を見学させていただきました。
普段入ることができない施設を見させていただき,受講生にとって貴重な体験だったと思います。

午後の講座は,「宇宙放射線(コズミックレイ)が引き起こす空気シャワーをVRデジタル体験」について,冨田孝幸先生に講義いただきました。
冨田先生は,宇宙物理学の研究に取り組んでおり,コズミックレイ(宇宙線)って何?についてお話いただき,研究テーマである超高エネルギー宇宙線「アマテラス粒子」の発見と,その起源の謎について解説されました。

また,受講者に向けたVRヘッドマウントディスプレイ体験や霜箱を用いた放射線の観察を体験しました。このVR体験は,万博でも展示されたものだそうです。
霧箱を使うと,宇宙線や身の回りにある自然放射線を,直接,目で見ることができると説明がありました。
この体験を通じて,放射線は私たちの身近に存在する現象であることを知ることができました。

今回の講座では,研究の難しさ,工学と科学の重要性について知ることができました。
また,受講生の進路選択へのメッセージをいただきました。
是津先生,冨田先生,貴重なご講義と体験,ありがとうございました。



